四十九日の法要って何するの?

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葬儀が終わってホッとしている間もなく、あっという間に49日が迫ってきます。
通夜や告別式は葬儀社がどんどん進めてくれるから、喪主はここぞというときに挨拶するくらいでよかったのですが、四十九日は、施主自身がすべて取り仕切るので段取りよく進めないと結構大変です。

四十九日は故人の魂の行先が決まる大事な日とされています。親族が集まって法要を行うことで、よりよいところに行けると言われていますので、現代でも、ほとんどの人が四十九日法要は行っていると思います。

では、具体的に、いつまでに何を準備し、当日はどういう流れなのか説明しましょう。

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1) 四十九日の準備と当日の流れ
2) 四十九日法要を行う日の決め方
3) 四十九日法要の時間
4) 四十九日法要の場所
5) 四十九日法要の読経を頼む「お坊さん」の手配
6) 四十九日法要に呼ぶ人
7) 本位牌の手配(2週間かかった)
8) 四十九日法要のご案内の出し方
9) 四十九日法要までにしておいたほうがいいこと
10) 四十九日法要が終わるまで控えたほうがいいこと
11) 四十九日法要の服装
12) 四十九日法要に必要なお金
13) 四十九日法要の持ち物
14) 四十九日の香典を出す人、出さない人
15) 四十九日法要の当日はこんな感じでした
16) 四十九日法要での挨拶
17) 四十九日法要後の会食

四十九日の準備と当日の流れ

四十九日法要の準備

一般的に、四十九日法要に合わせて、納骨や位牌の開眼供養を行うことが多いです。うちの場合もそうでした。
ここでは霊園にお墓があって、本位牌も作る場合に49日法要の準備としてやるべきことを振り返ってみましました。

  • ・日時の決定
  • ・場所を決めて、必要があれば予約
  • ・お坊さんの手配<急ぎ>
  • ・呼ぶ人を決めて連絡
  • ・本位牌の手配<急ぎ>
  • ・仏壇の購入
  • ・霊園に納骨する旨の連絡
  • ・石材店に墓誌の彫刻依頼
  • ・石材店に納骨準備の依頼
  • ・会食場所の予約

特に僧侶の手配と本位牌の準備は、早めに行ったほうがいいです。

本位牌は、通常2週間程度かかりますので、早めに手配しましょう。

また、四十九日法要は、前倒しで土日に行うことが多いため、日程が重なりやすく、僧侶の取り合いになりやすいです。菩提寺がない場合は、当日来てくれるお坊さんがなかなか手配できないこともありますので、早めに動きましょう。
お寺の知り合いがいない場合は、お坊さん便などの僧侶派遣サービスが便利です。

 

四十九日の当日の流れ

四十九日法要は、自宅やお寺のお堂や墓前などで、お坊さんにお経をあげてもらいます。
これが一番の目的です。

ただ四十九日では、四十九日法要の読経に加えて、いくつかの供養、法要も合わせて行うことが一般的です。

四十九日に一般的に行われることは、

  • ・四十九日法要の読経<必須>
  • ・白木の仮位牌の閉眼法要
  • ・黒い本位牌の開眼法要
  • ・納骨と納骨法要
  • ・白木の仮位牌のお焚き上げの依頼
  • ・親族で精進落とし

このように、いくつかの法要を四十九日に合わせて行ってしまうことが多いです。

葬儀の時にいただいた白木の仮位牌から魂を抜き、仏壇に納める用の黒い本位牌に魂を移すためのお経も上げてもらいます。仏教用語で仮位牌の閉眼(へいげん)と本位牌の開眼(かいげん)と言います。

また、四十九日に合わせて自宅の祭壇においていた故人の骨壺をお墓に納める納骨をします。

これらのことを自宅+墓前、お寺のお堂+墓前、墓前のみで行います。

うちは墓前のみで、四十九日のお経と納骨のお経と、仮位牌の閉眼と本位牌の開眼のお経をやってもらいました。連続して40分ほどのお経でしたが、正直どこからどこまでがどの供養のお経なのかはよくわかりませんでしたが、ありがたい気持ちにはなりました。

お経が終わると、僧侶によっては、仏教にちなんだ「いいお話」いわゆる説法をしていただける場合もあります。
僕は、お坊さんのお話が好きで、つい質問とかしてしまうのですが、その質問にすばらしいお答えを返してくれたりするとすごい腑に落ちて、すてきなお話だなと心に刻まれます。

説法がおわったら、お坊さんにお布施と仮位牌をお渡しし、親族で会食して故人を忍ぶお話に花を咲かせてお開きです。

こんな流れです。

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四十九日法要を行う日の決め方

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四十九日を行う日は、
亡くなった日を1日目として数え49日目となります。
ただ、意外と数え間違える人もいるので、自動計算できるページを作りました。

こちらを使ってもらうと簡単で確実です。
細かい慣習などについても、そのページに合わせてまとめました。

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四十九日法要の時間

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四十九日法要は何時にやらなくてはいけないなどの規則はありませんが、一般的に午前中の10時くらいから始める人が多いです。

お坊さんの読経のあとに会食することが一般的ですが、遠方から来られる親族もいる場合も多く、主にお昼に会食することが多いです。

どのくらいかかるの?

四十九日の読経は、
納骨供養、
仮位牌の閉眼(へいげん)、
本位牌の開眼(かいげん)
などを同時にやっていただいても1時間かからないのが普通です。
読経のあとに説法していただけると全部で1時間くらいですかね。

霊園やお寺での納骨の手続きやら、移動時間などを考えると10時スタートで、読経や説法のあとに丁度お昼の会食に向かうという流れが多いです。

精進落としのタイミング

四十九日の法要のあとに親族で食べる会食が、本来の「精進落とし」と呼ばれる一連の法要の区切りの食事になります。

注意したいのは、会食を法要の前に持ってこないことです。
かならず法要すなわち僧侶による読経と参列者による焼香やお祈りが終わった後に、会食をするようにしましょう。

四十九日は土日の午前中に集中するために、お坊さんの手配が難しく、読経してもらえるのが午後になってしまう場合もあるかもしれませんが、お昼に精進落としの会食をして、そのあと読経というのはNGです。

「精進落とし」としての会食は、かならず読経や焼香やお祈りが一通り終わったあとに設定してください。

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四十九日法要の場所

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四十九日法要を行う場所は、どこでやらなきゃいけないという決まりはありません。
一般的には、

  • ・お寺
  • ・自宅
  • ・墓前
  • ・自宅と墓前

このような場所で行います。
納骨も同じ日に行う場合は、墓前も含める必要があります。

菩提寺がある場合は、そのお寺さんに出向いて行います。
僕は檀家に入っていないので、霊園の墓前で行いましたが、特にここでなくてはダメということはないです。

霊園によっては読経をあげるための会場を用意しているとこもありますし、ご自宅で49日法要を執り行うこともできます。

僕の場合のようにお墓の前で行う墓前法要も納骨と同時に行うなら、移動とかなくてやりやすかったです。
法要当日に移動するような予定を組むと、参列する親族が多い場合などはマイクロバスを借りるなど大変な場合もありますからね。
一か所ですべてできてしまう墓前法要は天気さえ恵まれればいいと思います。

ちなみに霊園の会場をお借りしたり、菩提寺のお堂をお借りしたりした場合、御席料として、1万円程度の場所代がかかります。
霊園の場合は料金が明示してありますが、お寺の場合はこちらでお気持ちとして用意することになるので、上記金額くらいを参考にお包みすればいいと思います。

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四十九日法要の読経を頼む「お坊さん」の手配

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菩提寺のある人は問題ないのですが、うちみたいに菩提寺のない家の場合は、四十九日法要で読経してもらうお坊さんの手配をしておく必要があります。
菩提寺がない場合は、結構このお坊さんの手配が大変なことが多いです。

お通夜や葬儀は、平日でも土日でも関係なくやりますが、四十九日は親族が集まりやすいということで土日に行う人が多く、そのためお坊さんの手配が難しいのです。
葬儀が終わった翌日には、お坊さんを探し出したほうがいいでしょう。

どこで頼むかは何通りかあります。

  • ・葬儀のときにお世話になった僧侶に頼む
  • ・電話帳などで近隣のお寺を探して直接頼む
  • ・霊園事務所に問合せて手配してもらう
  • ・お坊さん便などの僧侶派遣サービスを使う

どれも一長一短あります。

葬儀の時のお坊さんは、予定が合えば悪くないと思います。

お寺を新たに探しても、もともとの檀家優先なので、土日の法要は予約が取れにくかったり、檀家に入らないと法要はできないと言われたりします。正直、檀家に入ると結構大変という話をよく聞きますので、あまりお勧めな方法ではないです。

また、法要を霊園の会場か墓前で行う場合、大きな霊園ですと、霊園が僧侶を手配してくれるところもありますが、かなり混んでいるようで早めでないと予約が取りにくいようです。

最近は、僧侶派遣サービスを使う人も多いようです。
一番のメリットはその法要だけのお付き合いというのが受けています。
みなさん檀家になると大変だと知っているんですね。

僧侶派遣サービスを使うと決めたものの、たくさんある僧侶派遣サービスのなかからどれを選ぶか大いに迷うところです。
パッと見たところ、どれも同じような内容に見えてしまいますが、それぞれ特徴があります。

四十九日にピッタリの僧侶派遣会社もあるんです。

四十九日はほかの法要とは違い、大事な節目の法要となります。
大きな特徴は、四十九日法要の日に納骨や仮位牌の閉眼供養や本位牌の開眼供養なども同時に行う家が多いことです。

僧侶派遣サービスのなかには、法要毎に課金されていくものもあります。そういうところに頼んでしまうと四十九日法要の日に4つ分の法要の費用がかかってしまうのです。

いくつかの法要を同時に行うことが多い四十九日には、
法要がいくら重なっても定額料金でやってもらえる僧侶派遣会社がおすすめです。

有名な僧侶派遣サービスのなかでは、定額料金なのはこの2つです。

  • ・お坊さん便
  • ・てらくる

僕の場合お坊さん便を使ってみました。
詳細は、こちらでわかります。参考にしてみてください。
お坊さん便の公式ページ

一言で言うと「スッキリしていてよかった」です。

 

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四十九日法要に呼ぶ人

四十九日にどこまで呼ぶか悩んでいるなら、以下を参考にしてください。

一般的に四十九日法要に呼ぶ人の範囲はというと、

  • 血縁関係のある親族 + 親族の配偶者

これが基本になります。
微妙なのが、故人の兄弟姉妹の配偶者です。普段の親戚付き合いの度合いによって判断してください。

基本的に、
四十九日法要に呼ぶ人は、葬儀のときの参列者に比べて、より近い親族に限られてきます。
いわゆる濃い親族ですね。

  • 故人の視点でみていくと
  • ・故人の実の兄弟姉妹
  • ・故人の配偶者
  • ・故人の子供
  • ・故人の子供の配偶者
  • ・故人の孫

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あなたが、父親の四十九日を行なう場合、

  • あなたの視点で見ると
  • ・親戚のおじさん、おばさん
  • ・あなたの母親
  • ・あなたの兄弟姉妹
  • ・あなたや兄弟姉妹の配偶者
  • ・あなたの子供や甥っ子、姪っ子

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これを基本として、特殊事情を加味して決めればいいと思います。

  • 特殊事情とは、
  • ・おじさん、おばさんの体調不良
  • ・子供の中学受験が迫っている
  • ・故人の友人が参列を希望

生活していれば、どんな普通の暮らしでも色々なことが起きます。
慣習を守るのも大切ですが、今の暮らしを壊さないことのほうがもっと優先されるべきだと思います。

高齢の親族への配慮

最近は90歳を超える高齢で亡くなることも珍しくありませんから、故人の兄弟姉妹もまた高齢で健康面で不安がある場合が多くなっています。
特に遠方に住まわれている場合などは、施主の判断で連絡だけに留めるのも心遣いかと思います。

ただし、先方が参列したい場合は、お誘いしないと角が立つので、電話で様子を見ながら連絡するのがいいでしょう。
具体的にはこんな感じです。

角が立たない連絡の仕方

僕は、体調を崩したおじさんに、こんな感じで電話しました。

「母の葬儀の際は、ご参列ありがとうございました。
〇月〇日に△△霊園で四十九日の法要をうちの家族と妹で行う予定です。」と言って一拍待ちます
この文章だと、どっちとも取れますよね。
誘われているようでもあり、報告だけのようでもあり。
一拍子くらいの間をあけるのがコツです。
この時に、相手の返答を聞いて、来てくれそうな流れでしたらお声をかければいいと思います。

小さいお子さんは体調優先で

未就学の子供や中学受験を間近に控えた子供は、体調優先にしてあげましょう。冬の墓前法要で1時間も寒風にさらされて体調を崩しては故人も浮かばれません。特に受験前の子は、家で留守番させてもいいと思います。

故人の友人が参列したいとき

また、逆に一般的には四十九日に故人のご友人などはお声を掛けませんが、例えば葬儀のときにご都合がつかず参列できなかった故人のご友人などは、四十九日に行くことができないか打診してくる場合もあります。
そのような場合は、お断りせずにお誘いされるといいでしょう。

地域の風習に習うことも大事

以上が、四十九日の法要でお声掛けする一般的な範囲ですが、全国共通かというとそうでもなく、地域ごとの土地柄や家の考えによって大きく異なります。

血縁関係のある親族数名で行うのが普通の地域もあれば、血縁、姻戚を問わず親戚一同に近所の方など、それこそ葬儀で声をかけた方すべてを呼ぶような、人数でいえば50~200名も呼ぶことが普通の地域もあります。

一番望ましいのは、親がどこまで呼んでいたのか覚えていれば同じようにするか、目上の親戚に相談するのがスムーズでしょう。

法要の詳細は法律で決められているわけではなく、言ってしまえば施主を務めたものが自分の考えで決めればいいことなのですが、地域によっては連綿と受け継がれてきた風習があり、それを大きく外すととやかく言われる地域も今でもあると思います。

さすがに都市部は凝り固まった風習は薄れ、その家や施主の考えに則って決めても問題ないですが、都市部以外は、その地域の風習に習ったほうが無難です。

  • 地域の風習 > 家、施主の考え > 一般的な考え

この順番を参考にしてください。

地域の風習がわかればそれに従い、
家や施主にしっかりしたお考えがあればそれを通し、
どちらもなければ一般的な考えに乗っ取ればいいと思います。

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本位牌の手配(2週間かかった)

これが実は重要!
四十九日にやることの一つとして、葬儀で使った白木の仮位牌にある魂を仏壇に祭る黒い本位牌に移すお経をあげてもらうのですが、このときに本位牌がないと話になりません。

今は、3Dプリンターで簡単な造形物ならすぐに作れてしまう時代ですが本位牌は2週間かかります。

正確にいうと塗りの本位牌といって漆を塗るタイプの本位牌の場合、漆が乾くまでの時間が2週間かかるので、文字そのものはすぐに入れられてもそこから2週間の時間が必要になってしまうのです。

ですので、僧侶の手配とこの本位牌の手配は、葬儀後すぐにでも始めたほうがいいです。

うちの場合、ほんとギリギリで気が付いて、四十九日の法要の前日にギリギリ間に合いました。
気づくのがもう少し遅れたら、塗の本位牌はあきらめて、彫りの本位牌ならもっと全然早くできるそうです。

ただ、先祖代々の位牌が塗の本位牌でしたらできるだけ合わせたいですよね。

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四十九日法要のご案内の出し方

うちの場合、本当に僕の家族と、僕の実の妹だけでしたので、口頭とメールで連絡しました。
あまり四十九日の案内の形式には囚われなくてもいいと思います。

今でしたらLINEなどが見たかどうかも分かるので便利です。

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四十九日法要までにしておいたほうがいいこと

四十九日法要の準備がひと段落ついたところで、仏壇を買う人が多いです。

仏壇がなくても、四十九日法要は問題なく行えますが、本位牌を作るためこのタイミングで仏壇購入を検討する人が多いのです。

喪主のあなたが親元から離れて暮らしている場合は、仏壇は実家にあって、あなたのご自宅には仏壇がないことが多いと思います。
今回の葬儀で実家に誰もいなくなってしまう場合は、喪主であるあなたの家が仏壇を受け継ぐことが通例です。

とはいえ、昔の仏壇は非常に大きいものが多く、中には部屋に作り付けられていて動かせないものもありますので、今住んでいる自宅にあった仏壇を購入することになると思います。

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今は、マンションにマッチする仏壇や、おしゃれな仏壇もたくさんありますので、仏壇を引き継ぐ決心をされたら、新しく今の生活環境にあった仏壇に買い替えることをお勧めします。

うちは、親が施設に入るときに、実家にだれもいなくなるので仏壇を買い替えました。
タンスくらいの値段だと予想していましたが、思いのほか高かったですが、頑張って購入しました。

今は、ほとんどの仏壇屋で使える割引きクーポンを出すサイトがあるんですね。
僕が買う時もこれがあったらよかったのにと思いました。

⇒ 仏壇購入割引きクーポンはこちら

最大30万円もやすくなるようですよ。

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四十九日法要が終わるまで控えたほうがいいこと

喪中の期間は故人との関係の深さによってことなりますが、四十九日までは、故人の親族はお祝い事や正月関連行事は避けるようにするのが一般的です。

基本的な考え方は、四十九日をもって、あの世での故人の裁きが確定すると考えられているので、それまでの間は、残された親族は、お祝い事を慎み、故人が浄土にいけるように心にとめて生活していくべきとの考えが根底にあります。

ただ、そのために、社会人として常識的な行動から逸脱してしまうであるとか小さな子供の楽しみを奪ってしまう場合は、実生活のほうを優先しましょう。
故人も自分の子孫が、昔からの慣習を頑なに守るために、実社会から孤立してしまうのを願ってはいないでしょうから。

では、具体的に見ていきましょう。

  • できるだけ避けたいもの
  • ・年賀状
  • ・初詣や神社への参拝
  • ・正月の玄関飾り、門松
  • ・おせち料理、鏡餅

お正月関係や神社関係のものは、できるだけ避けたいものです。
これらはビジネス上のお付き合いとか、数か月前から予約することもあまりないものですから、49日が終わる前に正月を迎えた場合できるだけ避けましょう。

年賀状を出さないのは、常識ですね。年賀状は四十九日法要が終わったあとでも、亡くなった年は出しません。
年賀状ではなく、喪中ハガキを11月中旬から12月初旬に届くように出します。要はお相手が年賀状を準備する前に出すということですね。

  • できれば避けたいもの
  • ・結婚式への参列
  • ・自分の結婚式
  • ・旅行
  • ・引越し
  • ・七五三

最近の七五三は神社でお参り以上に写真館でお色直ししながら親子で写真をとることに力を入れている親が多いようですが、四十九日までに七五三を迎えた場合は、写真と会食だけにして、神社へのお参りは翌年にするなどの対応がよく推奨されています。
とはいえ、祖父母のご不幸は近い年に縦続くことも多く、またお参りだけ翌年にしてもレンタル着物をまた借りるなど、それなりの出費は覚悟しなくてはいけませんから、翌年に先のばすのは最善の方法ではありません。
僕の個人的な提案ですが、写真と会食と鳥居をくぐらず神社にお参りでいいと思います。孫のひのき舞台を楽しみにしている祖父母のお気持ちを考えてもその年にしてしまうのが、いいと思います。

結婚式への参列も控えたほうがいいとされていますが、もともと決まっていた結婚式や会社関連で呼ばれた結婚式などは、四十九日が終わっていないからと言って断らないほうが今となっては普通です。
自分たちの結婚式の日取りをこれから決めようという場合は、四十九日が終わってからにしたほうがいいです。

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四十九日法要の服装

  • 施主も普通の喪服でいいでしょう。
  • 【施主が男性の場合】
  • 黒い背広、白のワイシャツに黒ネクタイ、黒い靴下、黒い靴
  • 寒い時期は喪服の上に、暗めのコートなど羽織っても大丈夫です。
  • 【施主が女性の場合】
  • 黒のワンピースかフォーマルスーツかアンサンブル
  • 基本的に長袖、スカートはひざ下丈
  • 内側に着るカットソーも黒

寒い時期は

コートは寒い時期ならOKです。
ただし、毛皮や革製のコートはNGです。また色も黒などなるべく地味なものを選びましょう。
また葬儀会場などの室内や、野外であっても焼香するときなどは、コートは脱ぐようにしましょう。

腕時計は

腕時計は、光沢がある腕時計や皮のベルトの腕時計は避けましょう。赤や青などの原色の派手な腕時計も当然避けるべきですから、ほとんどの腕時計は法要のときにはふさわしくありません。
ですので、腕時計をしていかないほうが無難でしょう。時間はアイフォンやスマホで確認できますしね。

アクセサリーは

男性は、基本的にネクタイピンやチーフなどつけないほうが無難です。

女性は、一連で黒か白の真珠のネックレスをしている人が多いです。不幸が重なるとして二連、三連のネックレスはタブー視されていますので避けるようにしましょう。

正喪服って?

服装については、多くのサイトで、「施主は正喪服で」でと書いてあるものもありますが、僕は「施主も普通の喪服で十分」だと思います。

最近はとやかく言う親戚もめっきり少なくなってきていますし、そもそも正喪服と喪服の違いを知っている人もあまりいないのではないでしょうか?実は僕も分かりませんでした。

正喪服を調べてみたら、ズボンが黒と白(灰色)の縦じまのモーニングのようですが、いままで斎場でも霊園でも、そのよう服装の人は見かけたことはありません。

参列者が親族だけの場合は、正喪服ではかえって不自然になってしまうと思います。

政治家一族とか華麗なる一族レベルの大会社のオーナー一族など、法事などの作法に完璧であることが期待されるごく限られた人達以外は、喪服を着ていれば誰からも文句はでないでしょう。

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四十九日法要に必要なお金

僧侶に渡すお金は、

  • ・お布施、
  • ・御膳料
  • ・お車代

などがあります。

詳しくは「四十九日のお布施の相場はいくら?」

僧侶に以外に渡すお金は、

  • ・石屋へ納骨費用
  • ・会食代金
  • ・会場費

これらが一般的です。

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四十九日法要の持ち物

当日の持ち物は、納骨も合わせて行う場合、

  • ・お骨
  • ・遺影
  • ・白木の仮位牌
  • ・黒い本位牌
  • ・埋葬許可証
  • ・霊園の永代使用権継承関連の書類
  • ・僧侶へお渡しするお布施
  • ・故人が生前好きだった食べ物

こちらを揃えて霊園に行きました。

実は、このとき「埋葬許可証」がなかなか見つからなくて焦りました。
葬儀関係の書類は一か所にまとめていたのですが「埋葬許可証」だけがないんです。

で、どこで見つかったかというと、骨壺を入れてある木の箱の中でした。

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納骨のときに必ず開ける骨壺の箱に、葬儀社の方が入れていてくれたんですね。
そういえばそんなこと言われていたような気がしますが、葬儀のときはバタバタだったのですっかり忘れていました。

しかも書類の名前は、「埋葬許可証」ではなく「火葬許可証の裏面に押印済」という名前した。これが埋葬許可証になるとのことです。

もし埋葬許可証が見つからなくて焦ったときは、この話を思い出して骨壺の箱の中をまず探してみてください。

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四十九日の香典を出す人、出さない人

同居している家族は香典を出しません。
別世帯になっている兄弟姉妹などは香典を包むことが一般的です。
別世帯の兄弟姉妹でも、たまに持ってこない人もいますが、大きな気持ちでスルーしてあげましょう。

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四十九日法要の当日はこんな感じでした

いつものお墓参りと同じようにお花をいけて、母が好きだった果物などの供物を墓前にお供えして、線香に火をつけます。

 ↓

石屋さんにお墓を空けてもらい、納骨してもらいます。

 ↓

お坊さんによる読経

  • ・納骨の読経
  • ・四十九日の読経
  • ・仮位牌の閉目(へいげん)の読経
  • ・本位牌の開目(かいげん)の読経

これらは連続して唱えてくれるので、僕らが聞いてもどこからどこまでが何の読経なのか区切りはよく分かりませんが、全部で40分程の読経をしてもらえました。
読経の途中にお坊さんに促されて、参列者が一人ずつ墓前に出てお祈りしました。順番は施主を先頭に故人の直系を優先しました。

 ↓

お坊さんによる説法が少しあって墓前法要は終了。

 ↓

お坊さんにお布施をお渡しし、白木の仮位牌も引き取っていただき、そこでお帰りになりました。

 ↓

残った親族で会食に向かいました。

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四十九日法要での挨拶

四十九日法要は家族と親戚の集まりのようなものですから、形式ばった挨拶は逆にそぐわないと思います。

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四十九日法要後の会食

四十九日法要が終わると、親族で会食することが一般的です。
この会食は「精進落とし」と呼ばれていて、これを境に忌中が終わり忌明けするという意味が込めれています。

僧侶派遣サービスを通さず、お寺のお坊さんに読経を頼んだ場合は、読経や法話が終わったあとに、お坊さんもこの会食にお誘いするという慣習があります。
もし会食にご一緒してもらえない場合は、会食の一人分の1.5~2倍程度の金額の御膳料をお包みして渡します。

すごい昔は、会食に同席してくれる僧侶もいたとのことですが、僕が物心ついてから今まで、お坊さんが会食に来てくれたことは一度もありませんでした。
なんとなくですが、お坊さん側のマナーとして「会食のお誘いはお断りするのが礼儀」みたいな意識があるのかもしれませんね。

ちなみに僧侶派遣サービスを使った場合は、会食のお誘いや御膳料は一切不要です。

さて、四十九日法要での会食する場所ですが、法要を行った霊園やお寺など近くで、法要する方むけの食事処がたいていはありますから、そのようなお店を予約しておくのが無難ですが、せっかく親族が集まる機会ですから、霊園やお寺さん周りに拘らずに、ちょっといい和食屋などを選ばれても喜ばれるかもしれませんね。
うちは、親の代から、ローストビーフ鎌倉山か、らい亭を使っていました。遠くから来られた親族にも評判がよかったです。

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