遠方からのご遺体搬送を葬儀社に頼む前に知っておくべきこと

遠方からのご遺体搬送を葬儀・・の画像

遠方からの長距離搬送の場合、近距離でのご遺体搬送とは色々と異なる点が多いので、ここにまとめておきます。


どのくらいから長距離搬送なのか

まず、短距離と長距離の区分ですが、

  • ・県内、または隣接する県・・・短距離
  • ・隣接していない県外・・・・・長距離

このくらいだと考えてもらっていいです。

長距離になると何が変わるかというと、
一番大きな違いが、
長距離搬送の場合、依頼する業者が変わる点です。


長距離搬送は葬儀を依頼する葬儀社に頼まない理由

近距離でしたら、葬儀を依頼した葬儀社が、病院などから安置先までのご遺体搬送もやってくれるのが普通です。

ところが、県外からのご遺体搬送の場合は事情が違ってきます。

旅行先や単身赴任先で亡くなり、県外からのご遺体搬送をしなくてはならない場合は搬送専門の業者か全国の葬儀社と提携している葬儀社紹介会社にお願いしたほうがいいです。

長距離搬送は葬儀を依頼する・・の画像

遺体搬送料金は、車庫からお迎え先そして安置先までの3地点の移動距離で決定します。
ですので、お迎え先と車庫が近いか遠いかで料金に倍近い差がでてしまうのです。

例えば、東京の人が、青森で亡くなり、東京で葬儀をあげたい場合は、東京の葬儀社にお願いすると東京 → 青森 → 東京の搬送費用がかかり、ほぼ2倍の料金となってしまいます。

こんな無駄な料金を払わないために、
できるだけ拠点が多い搬送業者か葬儀社紹介会社を選びましょう。

そうすれば、あなたの指定したお迎え先に近い車庫から来てもらえる可能性が高くなりますので、大手、もしくは多くの搬送業者と提携しているような会社にお願いするのがよいでしょう。

おすすめは、こちらです。

葬儀コンシェル

葬儀コンシェルは、全国各地の葬儀社と提携しているだけでなく、
全国各地の搬送専門業者とのネットワークもあるので、長距離搬送に強い葬儀社紹介会社です。


どこに運べばいいのか?

ご遺体搬送を頼む業者が決まったら、
ご遺体を運び入れる安置先を決めることになります。

亡くなってから24時間は火葬することはできないという法律がありますので、
直接、火葬場には向かわず、必ず一度、安置場所に運ぶことになります。

安置場所しては、

  • ・故人のご自宅
  • ・葬儀社の安置施設
  • ・斎場、火葬場の安置施設

などが一般的です。

故人の自宅に安置できる場合

故人が自宅で暮らしていて、お部屋に戻せるのであれば、故人の自宅に運びます。
ただ同居家族にまだ小さい子供がいる場合などは、自宅での安置をさける方も多いです。

葬儀社や斎場の安置施設を借りる場合

最近は、晩年、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの施設で余生を全うされる方が増えています。

そのような場合は、施設のお部屋で安置というわけにはいかないので、葬儀社か斎場、火葬場に併設された安置施設をお借りしてそちらに安置することになります。

一般的な印象としては、
葬儀会場を備えているような葬儀社の安置施設は、豪華です。
1日1万円以上することが多いでしょう。

民間斎場や火葬場の安置施設は、簡素なものが多いです。
1日数千円で利用できます。

もし葬儀社がこの時点で決まっていなくても、ご遺体搬送をお願いした業者と相談すれば、安置場所はご紹介してくれることがほとんどです。


ご遺体搬送 料金はいくらくらい?

業としての遺体搬送は許可が必要な事業であり、
遺体搬送費用は、国土交通省が料金の指針を出しているので、業者による搬送料金の格差はあまりありません。

ただし、タクシーのように同一地域の料金がほとんど一緒かというと、そこまで統一されておらずバラつきがあります。
特に、棺代やご遺体処置費用などのオプション料金にバラつきが目立ちます。

搬送料金は、距離によって変わってきます。

栃木→東京 約 8万円 
大阪→東京 約 28万円 
青森→東京 約 36万円 

おおよその相場はこのくらいになります。

距離が延びると、あるところから急に高くなると感じますが、それは長距離搬送になると、
ご遺体保存のために、納体袋や棺が必要になったり、
深夜早朝の割増時間帯にかかったり、
500Kmを超える超長距離になると交代ドライバーが必要になってりしていくためです。

この料金は、亡くなった場所の近くにある車庫からお迎えに来てもらった場合の料金です。
これをもし、葬儀を行う葬儀社お願いした場合、約2倍の料金になってしまうので、お気を付けください。

他の区間もこちらのページで簡単に計算できますので、ご利用ください。

ご遺体搬送 料金相場の計算

搬送料以外にかかる料金

一般的には、
有料高速代金が別にかかることがほとんどです。
また、フェリーなどを利用する区間のフェリー代も別途かかります。

ただ中には、高速料金を別途加算しない遺体搬送業者もありますので、見積もりの際に確認してください。

安置費用などは当然別会計になります。

自宅で安置する場合でも1万円ほどの枕飾りを購入する人が多いです。

斎場や火葬場に併設されている安置場所や葬儀社が持っている安置施設を利用する場合は、1日あたり5000円~1万円がかかります。


自家用車で自分で搬送することは法律違反ではないか?

長距離のご遺体搬送となると、先ほど見たように思ったより料金がかさむので、
自分で自家用車やレンタカーで運べないか検討する人も多いです。 

自分たちでご遺体搬送するのは法律的にどうなのかというと、

業としてお金をもらってご遺体搬送をする場合は、貨物運送事業の許可が必要ですが遺族が自ら遺体搬送を行う場合は、その許可は不要です。

死亡診断書を携行し、病院から安置場所までを普通のルートで搬送なら法律違反にはなりません。

ただし、悲しみと戸惑いで冷静さを欠いたなか、ご遺体を搬送するのは、やはり大変なことだと思います。
万一、体液が漏れたときの対処や、棺の用意やその固定方法など、具体的に考えると、やはり難しいです。

ましてや遠距離搬送となってはなおさらです。

法律的にはできるけど、お勧めはしません。

 

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