エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノートには、遺言書の役割もあると考えている人もいますが、これは大きな間違いです。

エンディングノートと遺言書は、全く別物です。
エンディングノートに財産分与の事も書いたから、遺言書は書かなくていいというわけにはいきません。

なぜなら、エンディングノートには法的拘束力がないからです。

あなたにもしものことがあったときに、残された相続人達がみんな仲が良く、あなたがエンディングノートに記した財産分与の割合について全員が納得したのであれば、問題ありません。

ところが、
普段は仲のいい相続人たちでさえ、大金や土地が絡み、相続人の配偶者などからの横やりなどをキッカケに、揉め始めると収拾がつかない相続争いに発展してしまうこともよくあることです。

ドラマとかでは、よく次男の嫁が次男を焚きつけるシーンがありますが、まさにそんなことが現実に多くあるのです。

こうならない為に、ある程度以上の財産がある人は、正式な遺言書を残しておくべきです。

エンディングノートと遺言書の違いを簡潔にまとめると、

  エンディングノート 遺言書
形式自由 細かい規約あり
内容自由 主に財産分与
法的拘束力なし あり

この表をみてもハッキリわかるようにエンディングノートは、自由な書置きなのです。
財産分与については、混乱を避けるためにも、遺言書をキチンと残しておきましょう。

余談ですが、遺言書は、自筆と公正証書によるものの2種類がありますが、実は色々な規約があり、多くの自筆の遺言書は法的に無効になっていることが多いのです。

遺言書を作る時のルールやコツはこちらにまとめました。

エンディングノートと遺言書についてまとめると、

財産があり、相続人も2人以上いる場合は、
エンディングノートだけでなく、遺言書を公正証書で作っておきましょう。

これだけで後々の無駄な争いをかなり防ぐことができるでしょう。

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